WEBサイト(ホームページ)制作のクレジット分割払いやリース契約に注意
- トラブル
- 投稿者:WEB上手 | 2017年4月6日
この記事を簡単に書くと…
- WEBサイトのクレジット分割払いやリース契約にトラブルは多い
- 制作会社が倒産すると、信販会社と別制作会社からの2重請求になることも
- ドメイン情報は自分のものに。WEBサイトのデータももらうようにする
「ゴルフレッスンプロ」が、WEBサイト(ホームページ)制作にクレジットの分割払い契約を結んだことで、ちょっとした問題になっています。
サイトの制作は「ゴルフスタジアム」という会社になります。
本来なら、WEBサイト制作にはクレジットの分割払いは出来ないのですが、ゴルフスタジアムが販売する「モーションアナライザー」というソフトの購入に対して、クレジット分割払いをするという形で、契約を結んだそうです。
その金額は、月86,400円の84回払い。
なんと総額7,257,600円の支払いになります!
こちらの問題の詳細は、東洋経済ONLINEをご覧ください。
・ゴルフレッスンプロ、1000人超が破産の危機(東洋経済ONLINE)
http://toyokeizai.net/articles/-/166297
そもそも、WEBサイト制作で700万円って。。。
かなりのページ数か、システムを制作しない限り、達しない金額です。
それとも、更新費用もコミなのでしょうか。
本来、無形のWEBサイト制作でクレジット契約はできない
私の知り合いにも、同じようにWEBサイトの制作で、クレジットの分割払いをした人がいます。しかも更新費用もコミの金額になります。しかし、その制作会社は制作完了後、倒産してしまいました。そして制作会社とは全く連絡が取れず。。。
ここで問題が発生します。
やはり、WEBサイトの制作ではクレジットの分割払いの契約はできない為、ソフトウェアの購入ということで、契約をしています。もちろん、制作会社が倒産したからといって、クレジットの支払いはなくなりません。
そして、ドメインやサーバは、制作会社側で管理されていた為、WEBサイトの本来の持ち主には引継ぎをしてもらえません。弁護士を通して、別の会社に引継ぎをされてしまいました。
そして、別の会社は、更新費用・管理費用として、毎月の料金を請求してくるのです。
信販会社と別の制作会社からの2重請求
お金の流れは以下のようになります。
「お店X」は、「制作会社A」にWEBサイトの制作依頼をします。
「お店X」は制作費300万円(5万円×60回払い)をクレジット契約で支払うとします。
すると、信販会社から「制作会社A」に300万円が振り込まれ、信販会社は制作を依頼した「お店X」に対して、毎月5万円の請求が発生します。
「制作会社A」が倒産してしまいました。
それでも、「お店X」は信販会社に対しての支払い義務が残っています。
WEBサイトは「制作会社B」に引き継がれました。
「制作会社B」はお金を受け取っていない為、管理費や更新費用をもらわなければ、やりくりできません。その為「お店X」に対して、毎月4万円の料金を請求します。
つまり「お店X」は信販会社に支払う残債と、「制作会社B」に支払う管理費や更新費などを、2重取りされてしまうことになったのです。
ドメインやWEBサイトのデータをもらえない
「冗談じゃない」ということで、ドメインやWEBサイトのデータを渡すことを要求しても、「データはシステムの中に入っている為取り出せない」「ドメインの今までの料金を支払え」ということで、多額の料金を請求してきます。
それなら、自分でデータを取り出すから、FTP情報を渡すように言っても、「他の会社のデータも入っているから、サーバに入ることはできない」と言われ、結局、多額の料金の請求をしてきます。
今回の場合、最終的には、公開されているHTMLや画像データをコピーして、別のサーバに移しました。ドメインも仕方なく別ドメインを取得。そして信販会社への支払いは続けることに。。。 今までのドメインやWEBサイトのデータは破棄し、何とか2重取りは免れ、信販会社だけの支払いが残りました。
制作会社に任せっきりにしない
今回のポイントとしては、以下のようになります。
・クレジットでの分割払いはしない方が良い
・ドメインは、自分の情報で登録してもらう
(メールアドレスや住所など)
・クレジットでの分割払いをするなら、WEBサイトのデータやバックアップをもらうこと。
・管理システムなどを使って制作する為、WEBサイトのデータをもらえないなら、クレジット契約は絶対にしないこと。
ゴルフレッスンプロの場合も、実質無料でWEBサイトを作ってもらえるということだったのに、クレジット契約を結ばされ、広告が滞ってしまったことで、クレジットの契約が発生してしまうという事態に陥ってしまいました。
この場合、クレジット契約を結ぶ代わりに、ゴルフスタジアムの対して、80回分の広告を必ず保証させる契約を結ばないといけませんね。何やら、体育会家の信頼関係で、それをしてもらうのも難しかったとか。。。
まとめ
WEBサイト(ホームページ)のクレジット分割払いやリース契約のトラブルは、かなり多いそうです。確かに、制作を依頼する方としては、一回で多くの金額を払うよりも、分割にすることで負担を減らしたいところですよね。
とはいえ、今回のようなトラブルが起こることも想定しておかなければなりませんね。
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